看護師の休みは少ない?
休日を取りづらい
看護師は女性が働く仕事としては給料も良くて、うらやましがられることも多いのですが、多くの看護師が抱える悩みとして休日の少なさがあります。休みたくても休めない仕事の代表的な仕事の一つと言ってもいいかもしれませんね。体調不良になっても無理をして出勤することもしばしば。なぜ、看護師は休日が少なくなってしまうのでしょう?そこには様々な事情があるんです。
人員配置に余裕がない
病院では、患者さんの人数に応じて看護師の配置される人数が決まります。患者さんの数に対して看護師が多すぎると無駄に人件費がかかるので、病院側もギリギリの人数で計算しているケースが多いのです。そのため、一人が休めばその分を周りがカバーしなければなりません。急な欠員が出ても問題ないという状況はほとんどないんですね。そもそも医療業界全体として看護師の人材が不足しているという問題もあります。
特に配置人数が少ない夜勤の時に欠員が出てしまうと現場は大変です。代わりに夜勤に入ってくれる看護師が日勤だったら、一旦帰宅させて睡眠をとらせてから、夜勤に入ってもらうなんてこともあり得ます。
迷惑をかけちゃう
このように大変なことになるのが分かっているから、なかなか休みを取ることができないんですね。自分が休んだことによって同僚が普段よりも多くの患者さんの対応に追われる、遅くまで残業をしなければならないなど、大きな負担をかけてしまうことが分かるので、申し訳ない気持ちになり休むことができません。仮に休んだとしても、迷惑をかけたという気持ちが付きまとい休んでいる気になりませんよね。
そのため、積極的に休日の申請をすることもできません。そして周りもみんなそう思っています。そのため、職場全体に「休んではいけない」という意識が根付いてしまうんです。
責任感から来る罪悪感
看護師の仕事は人の命に係わる仕事です。そのため責任重大ですし、実際に働いている人の多くは責任感のある人たちです。自分の仕事に対する責任が強い人ばかりなので、周りに迷惑をかけたくない、多少体調が悪くても仕事をしなければならない、という考えをしがちなのです。責任感があるのは確かに素晴らしいことです。しかし、行き過ぎてしまうといずれ心身に悪影響が出てきてしまうかもしれませんよ。確かに休むことで周りに迷惑をかけるという罪悪感があるかもしれませんが、決して「休むこと」は「サボる」ことではありませんので、休まなければならないときはしっかり休むべきです。