「年間休日数」が判断基準
見落とさないで
仕事を探す際は給料や福利厚生も大切ですが、そもそも身体が資本なのでちゃんと休日を確保できるかどうかが重要ですよね。そこで、求人を探すときに注目してほしいのが「年間休日数」です。年間休日数というのは、週にある休日の数(週休)、それ以外の祝日・年末年始などに入る休日の数の合計です。週休ならイメージしやすいのですが、年間でみるとあまりピンとこないので注目していなかった人もいるかもしれませんね。しかし、休日を確保したいのであれば、この年間休日数はとても大切なんですよ。
知っておきたいポイント
法律で定められている最低の年間休日数は、8時間労働の場合、105日です。それを踏まえたうえで、以下に求人票によく記載されている休日数の表記とその内容を紹介します。
まず、一般の企業などでよくみられる「完全週休2日」ですが、これは毎週必ず2日の休日があるという意味です。これに「+祝祭日」という表記があれば、毎週2日の休みと祝祭日は休日が確保されているということですね。これが、一番年間の休日数が多いパターンと言えます。
そして気になる看護師の休日数ですが、看護師の勤務体系で一番多いのが「4週8休」です。これは、4週間のなかで8日の休日がありますよ、という意味ですね。4週間のなかでどこが休日になるのかは職場次第になります。そして、病院は年中稼働しているので、「+祝祭日」というのはほとんどありません。この祝祭日を含めない4週8休の場合、年間の休日数は104日になります。そのため、105日以上になるよう休暇日をどこかに設けはするものの、その数は多くないので、結果として看護師の休日数は少ない傾向にあるということになるんですね。
シフト勤務が必要な理由
では、なぜ4週8休の職場が多いのかを説明します。上述でも少し触れたように、4週間のなかで8日の休日があればOKなので、極端な話、20連勤8連休というのも可能です。このような勤務体系は「変形労働時間制」呼ばれます。この変形労働時間制を取り入れている業種はシフト勤務の必要性があるものがほとんどなんです。病棟は一年中稼働していますし、小さい病院でも土日に診療を行っているところはたくさんありますよね。むしろ、病気や怪我を抱える患者さんに対して「土日なので無理です」なんて言えません。24時間稼働している施設の場合は、人材の配置を柔軟に対応できるシフト制のほうがむしろ都合がいいんですね。
以上の理由から、年間休日数のチェックが重要になるのです。例え4週8休でも、年間休日が120日以上と表記されていれば、職場で設けている休暇日が多いということになります。逆に、年間休日数が105日くらいだと、休む暇がないかもしれませんよ。